第118章

日野成謙の家にずっと居候している林田知音は、頭が痛くなってきた。母が来るのはまだ先だと思っていたから、部屋探しも何も始めていなかったのだ。

「ここに住んじゃダメ?」

「近くで、もう一部屋探そうよ……」

林田知音はリハーサル室で、日野成謙とビデオ通話をしていた。

ちょうど昼休みらしい日野成謙は、頬杖をついたまま、こちらも心底うんざりした顔をしている。

せっかく少しは平穏に暮らせると思ったのに、未来の義母さんに乱されるのか――そんな気配が、表情から滲んでいた。

「じゃあ、おばさんには聞いた? 一回聞いてみたら? もしかしたら俺んとこでもいいって言うかもしれないし。家だって狭くない。…...

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