第121章

林田知音が部屋に戻ると、目黒らいが眠たげに目をこすりながら、ふらふらと自分の部屋から出てきた。

「ママ……外、うるさい……」

知音は慌てて駆け寄り、らいを抱き上げて部屋へ戻す。「うん、さっきはちょっと騒がしかったね。もう大丈夫。ママが一緒に寝ようね」

「ん……」

もともと眠かったはずなのに、一度起きたせいで頭が冴えてしまったらしい。知音の腕の中に丸まりながらも、目だけがきょろきょろと忙しなく動いている。

「どうしたの? 眠れなくなっちゃった?」

「ママ……日野おじさん、まだ帰ってないの?」

「うん」

「ママ、日野おじさんってすごく忙しいね。お医者さんって、みんなそんなに忙しい...

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