第123章

「……あの人、医者を辞めるつもりだったんじゃないの?」

三上乃が問いかけた。

林田知音は息を吸い込み、それから言う。

「ご家族との関係は私には分からない。でも、医者を辞めるなんて一度も聞いてない。もし私のせいで医者を辞めて、実家に戻って家業を継ぐとか言い出すなら……私、そんなの絶対に認めない。あなたたち知らないでしょ。あの人、本当にすごいお医者さんなんだよ……」

三上乃と林田稲は視線を交わす。言葉にしなくても、互いに察してしまうことがある。

「パパの言うこと聞いて、先に部屋へ戻って少し休みなさい。眠って、起きたら――必ず帰ってくる。私が保証する」

林田知音は目を丸くした。

「だ...

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