第138章

「……くそっ」

「名前で呼べよ、知音……」

「日野の野郎!」林田知音はむっとして、憎々しげに吐き捨てた。

日野成謙は少しばかり不満そうに眉を寄せたが、すぐに思い直したように言う。

「まあいい。くそ野郎でも。ベッドの上なら、パパって呼んでもいいし……」

「……」

浴室で始まった熱は、やわらかくふかふかの大きなベッドへと移っていた。林田知音は両脚を彼の肩に担がれ、目尻には涙がにじんでいる。

「日野成謙、あんたってほんと淫魔……節度ってものがないの? 一回でいいって言ったじゃない! あっ——その体勢やだ! やだってば……!」

「俺は好きなんだよ」

憎くて憎くてたまらないのに、こん...

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