第139章

林田夢は少し意外そうに目を瞬かせたが、すぐにふっと笑って言った。

「とも姉って、二つの顔があるんだね」

「……」

「昨日、日野成謙さんと会ったときのとも姉は、ふわふわの白うさぎみたいでさ。守ってあげたくなる感じだった。でも今、目の前にいるとも姉は――ハリネズミ。いつでも刺せますって顔」

「それ、あんたに関係ある?」

林田知音は、林田夢の評価なんて気にしない。けれど、好き勝手に品定めされる筋合いもない。

「そっか。今のとも姉、昔よりずっと手強いね。でもさ、うちのグループ十人で、通過できるのは二人だけ。葛城先生は確実に通るとして……残り一枠、あなた? それとも私?」

「林田夢。自分...

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