第149章

斉藤雛の胸が「ひゅっ」と鳴った。

「ただ、どの酒棚にも、ちょっといい酒が2、3本は入っておりまして。みなさまがお帰りになったあと、スタッフが個室を清掃したところ……酒棚のボトルが何本か開けられていて、最終的に全部テーブルの下に押し込まれていたんです。会計の際、こちらの不手際で気づけませんでした」

「……」

斉藤雛の顔色がさっと白くなる。あの酒……開けちゃいけないやつだったの?

日野成謙が林田知音を見て、眉をわずかに寄せた。

「お前ら、酒まで飲んだのか?」

「え……男の子たちがちょっと飲んだだけ。私は飲んでないよ」

知音はそう言いながらも、日野成謙の詰問するような口調に首をかしげ...

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