第168章

そこで林田知音は三上乃と一緒に、まずは礼服姿でやけにきまっている目黒らいを連れてクラウドレストランへ向かった。

本来なら、クラウドレストランは日野成謙の持ち物だ。クラウドで誕生日会をやると言う以上、店は貸し切りで休業――そうなるのが筋のはず。

ところが、貸し切られているのはメインの席エリアだけで、それ以外はいつも通り営業していた。しかも満席。普段と変わらない賑わいだ。

ロビーマネージャーは林田知音のことをもうすっかり覚えていて、到着するなり家族を席まで案内した。店内の飾りつけを見回し、知音は思わず首をかしげる。

「……なんで、まだ何卓か残ってるの?」

「ええ。店長が、お友達も何人か...

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