第43章

「目黒さん、わたしに気を遣う必要はありません」

林田知音は唇の端をわずかに引きつらせた。

「それに、もう殴るだけ殴って、言うだけ言ったじゃないですか。十分、遠慮なんてしてないでしょう?」

「……」

目黒雲月は拳をぎゅっと握りしめた。絞め殺したい――本気で、林田知音をこの手で殺してしまいたいと思った。

「今回だけでいい。頼む」

「林田稲は林田稲、わたしはわたしです。わたしに十分なお金があるなら、わたし個人として力になることはできます。でも、わたしが林田稲に頭を下げて頼むなんて、できません」

「林田知音!」

「でも、目黒雲月。もし本当にわたしが林田稲に頼むとして、そのついでに、あ...

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