第75章

枕元の淡い灯りが、彼女の身にまとった寝間着の輪郭をくっきりと浮かび上がらせていた。日野成謙は目を細め、ふっと視線を落とす。薄い唇が彼女の鎖骨に触れた瞬間、林田知音はびくりと身を震わせ、反射的に両腕を伸ばして彼の背に回した。

布団の下で絡み合い、擦れ合う脚。そこへ注がれる熱が途切れない。指先がきゅっと曲がり、爪が彼の寝間着越しに肩甲骨へ食い込みそうになる。頬にも額にも細かな汗が滲み、呼吸は次第に乱れて、浅く速くなっていった。

二人はすでに関係を重ねている。親密で曖昧な時間だって、数え切れないほどあった。けれど――林田知音が、彼が買ってきた艶めいた寝間着を身につけ、彼の下に横たわっている今。...

ログインして続きを読む