第103章 杉本さん

林田新が疑り深いというより、あの状況があまりにも出来すぎていたのだ。どうして、よりにもよってあのタイミングで植木鉢が落ちたのか。

しかも、あの場所で。

羽鳥秋葉は林田新の言いたいことを察し、瞳をわずかに揺らしてから、落ち着いた声で言った。

「一応、確認したわ。たぶん……事故よ」

彼女と林田新があの回廊を通ったのは、もともと予定していた動きではない。

現場の位置もこはるに見てもらった。こはる曰く、ネジが少し緩んでいて、締めが甘かっただけらしい。誰かがわざと外した形跡はない、と。

林田新はそれを聞いて小さく頷き、それ以上は追及しなかった。

「ならいい。俺の考えすぎか」

羽鳥秋葉は...

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