第130章 こはるの苦境

「秋葉さん……私、新しい仕事に就いて間もなく体を壊しちゃって……もう続けられなくて、休んで治療に専念するしかなかったんです。その間に貯金も全部なくなって……」

こはるの声は鼻にかかり、悔しさと心細さが滲んでいた。

「前にお金をお借りしたこと、ありましたよね。あのとき、本当のこと言えなくて……秋葉さんが貸してくれた分でも十分多かったのに、それでも足りなくて。治療費も、生活費も、どうしてもお金が要るんです」

いったん言葉を切ったこはるは、さらに声を詰まらせる。

「仕事もないし家賃も払えなくて……病院に通うお金が要るのに、住む場所までなくなって。事情を知った大家さんに、何人も追い出されまし...

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