第138章 花屋を日本へ移す

羽鳥秋葉はこはると会社でひとしきり昔話を交わし、簡単に別れの挨拶を済ませると、羽鳥一弥の手を引いてその場を後にした。

林田新が「ホテルまで送るよ」と申し出てくれて、車内は終始、静かで穏やかな空気に包まれていた。

窓の外では、見慣れているはずなのにどこか新しい街並みが、すうっと後ろへ流れていく。五年という歳月が、この街をどれだけ変えたのか――その差が、目に見える形で突きつけられる。

通り沿いには花屋やフラワースタジオが点在し、どの店も生き生きとしていた。国内の花業界の伸びしろを、肌で感じる。帰国してこちらでやっていく――その輪郭が、胸の内でいっそうはっきりと固まっていった。

ホテルの車...

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