第146章 再会

玄関の扉がそっと押し開けられた。羽鳥秋葉は林田新の一歩後ろに続いて林田家の邸宅へ足を踏み入れる。室内の暖気がふわりと頬を撫でた。

物音に気づいた林田夫婦が、階段を降りながら笑顔で迎えてくる。年長者が若い者に向ける、あの屈託のない喜びが顔いっぱいに広がっていた。

「秋葉ちゃん、来たのね。さあさあ、上がって」

林田母が早足で寄ってきて、秋葉の手を取るなり矢継ぎ早に体調を気遣う。距離感が近いほどの朗らかさだ。

林田父は少し後ろで、目尻を和ませて軽く会釈した。

羽鳥秋葉は膝をわずかに折り、「おじさん、おばさん」と丁寧に呼びかける。用意してきた花束を差し出し、眉を柔らかく弧にした。

「まあ...

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