第164章 遊園地騒動

週末の陽光がやわらかなぬくもりを帯びて遊園地に降りそそぎ、入口には色とりどりの風船がふわふわと浮かんでいた。

羽鳥一弥は羽鳥秋葉の指をぎゅっと握りしめ、小さな頭をきょろきょろ左右に動かす。瞳は星を閉じ込めたみたいにきらきらしているのに、昨夜の古川静弘との約束だけは忘れていないらしく、ときどき振り返っては道のほうをじっと見た。

羽鳥秋葉は指先で子どもの頭をそっと押さえ、目元をやわらかくほどかせる。けれど胸の奥には、言葉にしづらいもどかしさが沈んでいた。

昨夜、林田新が一弥の様子を見に来た。リビングで話題は自然と古川静弘へ流れ、互いに距離を置くべきだとわかっていた。

それでも、一弥が二人...

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