第18章 真相を彼に告げる

羽鳥秋葉の胸が、ひくりと跳ねた。

俯いて、まだ平らな下腹にそっと手を当てる。ここにはまだ命の輪郭など感じられない。なのに――この先に待つ、あまりにも恐ろしい未来だけは、くっきりと見えてしまう。

「……あの人、私を責めるかな」

ぽつりとこぼし、同じ言葉を小さく反芻する。

思い出すのは、自分の子ども時代だった。羽鳥家の令嬢として育ち、幼いころから貴族学校へ通い、送り迎えは高級車。毎年のようにクルーズ船で旅をして、クローゼットには数えきれないほどの服と宝飾品が並んでいた。

――本来なら、自分の子どもだって、それを当たり前に手にできたはず。

もし自分の選択ひとつで、あの子から「いい未来」を...

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