第181章 失望

羽鳥秋葉の視線は、林田新の眉間に落ちたまま動かなかった。さっきまでの柔らかさがすっと引き、沈み込んだその表情。意図的な沈黙が薄い氷みたいに空気を凍らせ、胸の奥で形になりかけていた疑念を、容赦なく「確信」に変えてしまう。

握ったままのグラスに、指が無意識に食い込む。冷たいガラスが掌に刺さり、声までかすかに震えた。けれど問いは、揺らがない。

「……あの人も、調べたんだよね? 古川静弘は、最初から気づいてた。全部、須藤篠華の仕業かもしれないって。そうでしょ?」

林田新が顔を上げる。瞳の奥で、いくつもの感情が渦を巻いた。何か言いかけて唇が開き、結局、反論は出てこない。ただ小さく、頷いた。

そ...

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