第22章 永遠に消える!

羽鳥秋葉は古川静弘の手を、ぱしんと振り払った。

今日、古川静弘と顔を合わせたこと自体が想定外だった。まして、あの態度など――なおさらだ。

あの日、堕胎を促すような手紙を寄越した時点で、もうこちらを相手にしないつもりなのだとばかり思っていた。

取引先の接待どころか、目の前で私が死んでも、あの人は視線ひとつくれない。そういう男だ。

それなのに、なぜ今さら「古川奥さん」という肩書を持ち出す?

いまの古川静弘は、まるで私の妊娠など最初から知らなかったみたいな顔をしている。

それとも――最初から、この子なんて「いなかった」ことにするつもりだったの?

笑わせないで。

「古川静弘!」

掠れ...

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