第38章 同じ部屋で寝る

  彼女はほとんど歯ぎしりするように言った。

「そんなに面倒くさくしなくていいです。こっちのソファで一晩、適当に寝ますから」

  執事は困り切った顔で首を振る。

「それはいけません。ソファは硬いですし、休めませんよ。明日のお仕事に差し支えます」

  羽鳥秋葉は返事もせず踵を返し、部屋へ入ると布団を抱えて戻ってきた。

  布団の一部はしっとり濡れている。けれど大半は乾いていた。彼女はそれをソファに広げ、そのまま潜り込む。

  頭は肘掛けに乗せ、脚はソファの外へぶらんと投げ出したまま。

「もう休んでください。私のことは放っておいて」

  執事はまだ何か言いたげだったが、秋葉がよう...

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