第50章 投資家

病院。

羽鳥秋葉は病室のベッドに横たわり、天井をぼんやりと見つめていた。

片手は下腹に添えられている。まだわずかだが、確かに丸みが出てきている。

ドアが開き、温水言が保温ポットを提げて入ってきた。

「起きてたか?」

彼は大量のテイクアウトを脇のスチールキャビネットに置く。

「何か食べる? 鶏スープ、持ってきた」

羽鳥秋葉は上体を起こし、「ありがとう」と小さく礼を言った。

温水言は容器を手際よく開ける。スープはまだ熱く、さらりと陶器の椀に移し、スプーンも添えて渡した。

羽鳥秋葉は両手で椀を包み、小さく小さく口をつける。

「医者が言ってた。貧血だから鉄剤が必要だって」

温水...

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