第77章 彼らは俺の部下だ

個室にいた全員が、ぴたりと動きを止めた。

羽鳥秋葉は振り向き、入ってきた人物を見た瞬間、瞳がわずかに縮む。

扉口に立っていたのは坂東和人だった。仕立てのいいダークスーツに身を包み、栗色の髪はジェルで後ろへ撫でつけられている。額に落ちた数本の毛が、温和そうな顔立ちに鋭さを足していた。

一瞬、古川静弘が来たのかと思ったほどだ。

坂東和人は個室の荒れ具合を一瞥し、最後に金のチェーンをぶら下げた男の顔へ視線を落とすと、冷えた声で言った。

「……何をしてる」

金のチェーン男の頬がひくりと引きつり、さっきまでの威勢が一気にしぼむ。

「ば、坂東さん? ど、どうしてここに……」

「俺が聞いて...

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