第80章 腐れ縁

林田新は、周囲の連中が羽鳥秋葉をどう呼んでいるか、そして今この場で彼女が握っている主導権を見て――一瞬で察した。

羽鳥秋葉はその言葉に、わずかに目を見開く。林田新の視線を受け止め、静かにうなずいた。

「はい。うちのスタジオの案件です」

そう言うと、スタジオのスタッフへ視線を移し、落ち着いた声で告げる。

「図面、持ってきて。私が確認する」

スタッフはすぐに図面を差し出した。

「秋葉、これ」

羽鳥秋葉は林田新にそれ以上構わず、さっきまで盆栽を運んでいたスタッフたちを手招きする。

「あなたたち、いったん手を止めて。私の指示どおりに動いて」

羽鳥秋葉がいるだけで、彼らの空気が変わっ...

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