第82章 七色のバラを贈り物に

書斎から出てきた秘書の手には、いつの間にか一冊の書類が増えていた。それを林田新に差し出すと、彼は用件は済んだとばかりにそのまま立ち去る。

林田新は受け取った書類を、羽鳥秋葉へと回した。秋葉は訳がわからないまま視線を上げる。

「……これ、何?」

林田新はわざと含みを持たせる。

「見りゃわかる」

秋葉は少しだけ迷ってから書類を受け取り、林田新の視線を背中に感じつつページを開いた。

内容を読み取った瞬間、秋葉は思わず目を見開き、林田新を見た。

「……どういうつもり?」

「知り合いの庄園も庭を改修することになってさ。人を探してるって言うから、おまえのスタジオに回した。……ただし、担当...

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