第87章 嫉妬

「この盆栽、あいつには小さすぎるらしくてさ。もっと大きいのに替えたいんだと」

林田新が、友人からの要望を羽鳥秋葉に伝えた。

羽鳥秋葉は一瞬きょとんとして、彼が指した数鉢の盆栽へ視線を移す。眉がわずかに寄った。

「前に庭の設計図も出してますよね。これ、花の組み合わせに対して一番バランスがいいサイズなんです。大きいのに替えるなら、全体の構成から変えないと……そのままだと浮きます」

林田新は彼女の言いたいことを察し、軽くうなずく。

「うん、わかってる。俺もそう言った。でも本人がどうしてもってさ。費用のことは心配いらない。無駄働きにはさせない」

そこまで言われれば、羽鳥秋葉も折れるしかな...

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