第91章 産科健診で出会う

あっという間に、羽鳥秋葉の妊娠4か月目の健診の日が来た。

最近の彼女は、ゆったりした服ばかり選んでいる。下腹はわずかに丸みを帯びてきたが、布の落ち感が巧みにそれを隠してくれた。

ここ数日、古川静弘は家に戻っていない。秋葉にとっては、彼に隠す手間が省けたというだけだ。気をつける相手は、義母と家の使用人たち――それで十分。

その日も秋葉は、いつもどおり一人で病院へ向かった。

検査をすべて終え、廊下のベンチで結果を待つ。消毒液の匂いと、遠くの足音。静けさの中で、心臓の鼓動だけがやけに大きい。

「静弘、そんなに気を遣わなくていいの。私、そんなに弱くないもの」

ふいに、甘えるような声が耳に...

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