第92章 告白

羽鳥秋葉は、古川静弘の件などあっさり頭の隅へ追いやった。いま彼女の心を占めているのは、林田新が紹介してくれた新しい依頼主の庭園デザイン――それだけだ。ほかのことは、全部二の次。

その日、秋葉は一日中スタジオにこもり、花材や盆栽の資料を漁り続けた。粘りに粘った末、ようやく「これだ」と思える盆栽に行き着く。

選んだ数枚の写真を林田新へ送ると、返事はすぐに来た。

「いいと思う。会って話す?」

秋葉も深く考えず、素直に返す。

「いいよ」

続けて林田新から住所が届いた。

「この店、評判いいらしい。飯食いながら話そう?」

空を見上げる。まだ明るさは残っている。ここ最近、林田新は仕事もいく...

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