第5章

 目を覚ますと、ホテルの部屋には私一人だった。

 腰が痛み、太ももがひどく気だるい。

 寝返りを打ち、ナイトスタンドからスマホを手に取る。メッセージアプリは無視して、葵が私のために作ってくれたディスコードの裏アカウントを真っ先に開いた。

『#ロッカールームの賭け』チャンネルは、凄まじい勢いで通知が鳴り止まない状態だった。

拓海_キャプテン:[あいつを落とすって言っただろ。週末は祝賀会も兼ねてヨットパーティーだ。酒は俺が奢る]

 十数人の男たちが即座に返信している。

アイス_キング99:[マジかよ、拓海。その戦利品も連れてくるのか? 俺たちにもおこぼれを回してくれよな?]

拓海_...

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