彼らは私を賭けの対象にした。だから私は彼らを笑いものにした

彼らは私を賭けの対象にした。だから私は彼らを笑いものにした

渡り雨 · 完結 · 22.8k 文字

1.1k
トレンド
1.1k
閲覧数
3
追加済み
本棚に追加
読み始める
共有:facebooktwitterpinterestwhatsappreddit

紹介

火曜日の午前一時。私はレッドブルをすでに三本空け、生化学の教科書とにらめっこしていた。

机の上でスマホが震えた。

画面を見なくても、誰からかは分かっていた。神崎蓮だ。

彼は桜風大学アイスホッケー部の共同キャプテンだった。それに加えて、私と同じ西星大学に通う学生でもある。そして何より、私の彼氏である拓海の幼馴染にして大親友だった。

またくだらないネットのネタ画像でも送られてきたのだろうと思いながらスマホを手に取ると、画面に表示されたのは一枚の写真だった。

思考が停止した。それは鏡越しの自撮り写真だった。蓮は上半身裸で、スマホで顔を隠している。だが、問題はそこではない。問題はそのアングルだった。カメラは危険なほど下に向けられており、くっきりと浮き出た腹斜筋と、私のダイレクトメッセージに絶対に送られてくるべきではない「あるモノ」の先端がわずかに見切れていたのだ。

チャプター 1

 火曜日の午前一時。私はレッドブルをすでに三本空け、生化学の教科書とにらめっこしていた。

 机の上でスマホが震えた。

 画面を見なくても、誰からかは分かっていた。神崎蓮だ。

 彼は桜風大学アイスホッケー部の共同キャプテンだった。それに加えて、私と同じ西星大学に通う学生でもある。そして何より、私の彼氏である拓海の幼馴染にして大親友だった。

 またくだらないネットのネタ画像でも送られてきたのだろうと思いながらスマホを手に取ると、画面に表示されたのは一枚の写真だった。

 思考が停止した。それは鏡越しの自撮り写真だった。蓮は上半身裸で、スマホで顔を隠している。だが、問題はそこではない。問題はそのアングルだった。カメラは危険なほど下に向けられており、くっきりと浮き出た腹斜筋と、私のダイレクトメッセージに絶対に送られてくるべきではない「あるモノ」の先端がわずかに見切れていたのだ。

 ボクサーパンツのウエストゴムはかなり下まで下げられており、布地越しに押し付けられた彼のモノの太い根元が、意図的かつ見間違いのしようがないほどはっきりと見て取れた。腹筋は深く刻み込まれており、異常なまでのトレーニングと体脂肪率ゼロの賜物だと一目でわかるものだった。

 その一秒後、ボイスメッセージが届いた。

 私はブロックボタンの上に親指を浮かべたまま、再生ボタンを押した。これをそのまま拓海に転送してやるつもりだった。

「マジで誓って言うけどさ、あいつ氷でできてんじゃねぇの」スピーカーから蓮の声がノイズ混じりに響いた。息が上がり、苛立っているような声だった。

「ここ数週間、ずっと匂わせてんのに。全然ダメ。ヤらせてくれないし、食いついてきもしない。今夜は本気でいくわ。忘れんなよ――もし俺がマジであいつを落としても、キレんなよ。賭けは賭けだからな」

 血の気が引いた。

 賭け? 今聞いた言葉の意味を処理する間もなく、チャット画面が更新された。

 蓮がメッセージの送信を取り消したのだ。

 そして、新しいメッセージがポップアップした。

『やべ。誤爆した。今のスルーして、佐々木。ボイスメッセージ、聞いてないよな?』

 指が震えた。私は急いで返信を打った。

『何のこと? シャワー浴びてた』

『よかった。くだらない音声、間違えて送っちゃっただけだから』

 彼は私を馬鹿だと思っている。私がそこまで間抜けだと本気で思っているのだ。

 ボイスメッセージの保存は間に合わなかったが、写真は読み込まれた瞬間にきっちりスクリーンショットを撮ってやった。私は連絡先から拓海の名前を呼び出した。私たちは一年前から遠距離恋愛をしている。私は彼を愛していたし、信じていた。

 発信ボタンを押す。三回コール音が鳴った後、彼が電話に出た。

「佐々木?」拓海の声はひどく眠たげだった。あるいは、酒が入っているのかもしれない。

「こんな遅くに、どうした?」

「さっき、裸の写真を送ってきた人がいるの」私は感情を殺した声で言った。

 電話の向こうで、鋭く息を呑む音がした。気怠げで眠たそうな雰囲気は一瞬にして消え去った。

「は? ふざけんな」拓海が声を荒らげた。

「誰だよ? 俺の陰で誰かとヤってんのか? そういうことか? 罪悪感を消すために俺に報告してんのかよ?」

 私は瞬きをし、自室の壁を見つめた。

『誰かとヤってんのか?』それが彼の第一声? 『大丈夫か?』でもなく、『俺の彼女に嫌がらせしてんのは誰だ?』でもなく。彼は真っ先に自己防衛に走り、私を責め立てたのだ。

「違うよ、拓海」私は強張った声で言った。

「蓮からだよ」

 完全な沈黙。

 五秒が過ぎ、十秒が過ぎた。

「ああ」拓海が息を吐き出した。その声は急にリラックスし、安堵すらしているようだった。

「なんだ、蓮かよ? マジでビビらせんなって。あいつ、多分酔っ払ってふざけてるだけだよ。俺のダチじゃん、あいつの性格知ってんだろ。そんなの消しとけよ」

「あなたの彼女に自分の下半身の写真を送ってきてるんだよ、拓海」

「あいつのやることは冗談だって、佐々木。気にすんな。俺はもう寝るわ」

 プツッ。電話は一方的に切られた。

 私は寮の部屋の静寂の中に座り込んでいた。無音が耳をつんざくようだった。何もかもがおかしい。拓海は私の知る限り、誰よりも独占欲が強い男だ。先月だって、サークルの飲み会で私の肩にぶつかった男の顎を、拓海はあわや砕きそうになったほどだ。

 それなのに、蓮が私に半裸の写真を送りつけて、ボイスメッセージで私を「落とす」なんて言っているのに、拓海は気にしないというの?

『もし俺がマジであいつを落としても、キレんなよ』

 何かが、決定的に狂っている。

 私は教科書をバタンと閉じた。ノートパソコンを開いてデルタ航空のウェブサイトにアクセスし、桜風へ向かう始発便を予約した。搭乗開始は午前五時だ。

 小さなダッフルバッグに荷物を詰める。スマホが再び光った。蓮からの新たな自撮り写真だ。今度はベッドの上で、シーツを低い位置まで下げている。

『眠れない。誰か隣にいてくれたらいいのに』

 私はスマホの電源を完全に切り、バッグの中に突っ込んだ。

 飛行機が着陸した時には、午前九時を回っていた。桜風大学のキャンパスは凍えるほど寒かったが、そんなことはどうでもよかった。私はダッフルバッグを引きずりながら、アイスホッケー部の上級生用寮へ一直線に向かった。

 拓海のスケジュールは把握している。水曜日は朝練がない。

 階段を上り、二階へ。二一四号室。

 ノックしようとドアノブに手を伸ばす。しかし、ノブはすでに回っていた。ドアが数センチだけ隙間を開けていたのだ。

 私は凍りついた。

 中から音が聞こえてきた。濡れたような、リズミカルに肌がぶつかる音が。

 そして、喘ぎ声。甲高く、息も絶え絶えな――吐き気がするほど聞き覚えのある女の声。

「ああっ、拓海……そこ、すごくいいっ……」

最新チャプター

おすすめ 😍

社長の逃げた妊娠妻

社長の逃げた妊娠妻

29.7k 閲覧数 · 連載中 · ユイ
川崎佑哉は上半身裸のまま、江原安美の上に覆いかぶさり、大きな手で彼女の柔らかな胸を撫で上げた。

江原安美は甘い吐息を漏らしながら喘いだ。「もう我慢できない…ちょうだい…」

川崎佑哉は彼女の体をうつ伏せにひっくり返し、ペニスを彼女の柔らかな臀部の間で前後に擦りつけた後、背後から一気に挿入した。

「江原安美、たとえ離婚しても、お前は一生、俺の下で喘ぐしかないんだ。」


江原安美はまさか自分がいつか、夫・川崎佑哉と彼の愛人のために結婚指輪をデザインすることになるとは思わなかった。そしてさらに届いたのは、一通の離婚届だった。

彼女は迷わずサインし、彼への想いを断ち切り、妊娠検査の結果を隠して、海外へと旅立った。

その後、彼女は海外で大成功を収め、言い寄る男は数知れず。しかし彼は変わった。彼女に執着し、離れようとせず、目を赤くして「もう一度チャンスをくれ」と懇願した。

彼女の小さな宝物が飛び出して彼の前に立ちはだかり、腰に手を当ててこう言った。「ママに追いつきたいなら、まず列に並んでね!」
全能令嬢の帰還、家族が倒産?

全能令嬢の帰還、家族が倒産?

49.6k 閲覧数 · 連載中 · きりゅう りんか
万能の女神・夏川紅蓮が実家に戻ると、一家は何者かの手で破滅に追いやられた後だった。
父は冤罪で獄中にあり、母は病に伏せっている。
六人の兄たちも、ある者は身体に障がいを負い、ある者は無気力に沈んでいた。
そんな折、家に潜り込んでいた偽令嬢は状況を見るや否や一家を見捨てて姿を消し、さらに屋敷までも奪い取ろうとしていた。
世間は夏川家を「落ち目の負け犬」と嘲笑い、皆がこぞって踏みにじる。

紅蓮が静かに一声を発すれば、暗部より無数の異能の士たちが姿を現し、形勢は一瞬にして逆転する。
父は無実のまま出所し、母は健康を取り戻し、廃人同然だった長兄は再び己の足で歩き出し、残る五人の兄たちもまた紅蓮の導きによって各々の才覚を花開かせ、やがて各界を牽引する大物へと成り上がっていく。

しかし、そんな彼女を指さして嘲る者がいる。
「夏川紅蓮は地味で野暮ったい田舎者だ」と。

何を隠そう、彼女は無数の隠された顔を持つ存在。
神医の令嬢も彼女なら、国画の大家も彼女。
伝説のハッカーも彼女なら、正体不明の謎の女優も彼女。
そして、暗部を統べる首領さえも——彼女なのだ。

そんな折、頂点に君臨する名門の若様が、彼女をそっと腕のなかに抱き寄せた。

「誰が彼女を田舎くさい地味女だと言った? 彼女こそ、俺・諏訪淳行の婚約者だ」

紅蓮が流し目をひとつ送る。

「婚約、破棄しなくていいの?」

「しない」

彼が長いあいだ追い求めてきた決して手の届かない高嶺の花こそが、いま腕のなかにいる婚約者なのだ。
解消などありえない——この婚約は、死んでも解消しない。
舐めるつもり?なら、思い知らせてあげる

舐めるつもり?なら、思い知らせてあげる

53.7k 閲覧数 · 連載中 · 桜井 ゆい​
18年間、自分が実の娘でないとは知らずに生きてきた。ある日、荷物をすべて玄関の外に放り出され、街角に立ち尽くす私の前に現れたのは、噂では極貧だという「生家」から迎えに来た、見たこともない「兄」。

ところが、その兄が乗ってきたのはトラクターだった。

ガタガタと揺れるトラクターがたどり着いた先は、まるで古城のような大邸宅。そこで私は思い知る。本当の家族のもとに引き取られた私は、貧しくなるどころか、前よりずっと裕福になっていたのだ。

……だが、ちょっと待ってほしい。なぜ私には突然、婚約者というものが存在するのか。しかもその相手は、私の大学の教授だという。誰か、説明してくれないだろうか。
トップ暗殺者、学園に転生する

トップ暗殺者、学園に転生する

11.3k 閲覧数 · 連載中 · ミサキ
太平洋の孤島に響き渡る爆発音の中、私は敵と刺し違えることで、すべてに終止符を打った。
そして、目が覚めた。

16歳。肥満体型。顔中に広がったニキビ。冷え切った体育倉庫の片隅で、私は丸まっていた。
周囲から16年間ずっと忌み嫌われてきたこの肉体の中で、私はわずか3秒で状況を理解した――。

「死体への憑依、つまり――転生だ」

元の肉体の持ち主は、誰もが容赦なく踏みにじる、お人好しの「いじめられっ子」だった。
継母は慢性的な毒物で彼女の身体を破壊し、実の妹は彼女を裏切って罠に嵌め、クラスメイトは彼女を暗闇に閉じ込めて冷水を浴びせ、教師さえも一緒になって彼女を踏みつけにする。

だが、あいにく。
今この身体の中にいるのは、暗殺組織のトップだ。
地獄の底から這い上がってきた、一人の女だ。

私はまず、元の持ち主が昨夜味わった屈辱のツケをきっちりと払わせ、皮膚に残る毒素を洗い流した。
物理のテストでは満点をもぎ取り、超一流の弁護士を1分1秒の狂いもなく現場へ急行させて私の弁護に当たらせ、果ては市長自らに我が家の門を叩かせ、私の後ろ盾にならせた。

今世において、私に借りのある全ての奴らから、一筆一筆、その代償を血で購わせてやる。
冷徹CEOと決別した天才画家

冷徹CEOと決別した天才画家

1.9k 閲覧数 · 連載中 · 森川澪
「お前などただの身代わりに過ぎない。妹の命を奪った罪、一生かけて生殺しで償え」

結婚初夜、冷徹な夫から愛する妹の「身代わり」として手ひどく扱われた主人公。

その直後、彼女は妹の策略によって「殺人犯」に仕立て上げられ、夫の手で陰湿な地下室へと監禁されてしまう。

病気の母親の治療費を人質にすべての財産を奪われ、暴雨のなか妹の墓前に跪かされた彼女に下されたのは、「胃がん末期」という非情な余命宣告だった。

夫への愛が完全に死んだ彼女は、母親を救うため、自身の天賦の才である「絵画」で生き残ろうと抗い始める。しかし、冷酷な夫は彼女の最後の希望さえも容赦なく踏みにじり、さらなる絶望の深淵へと追い詰めていく。
監禁から1年、捨てられた令嬢は元婚約者の叔父を娶る

監禁から1年、捨てられた令嬢は元婚約者の叔父を娶る

137.8k 閲覧数 · 完結 · 鈴木楓花
監禁から1年。ようやく帰宅した今井心晴を待っていたのは、変わり果てた日常だった。
家族は心晴を探そうともせず、あろうことか姉の今井優奈のために盛大な誕生日パーティーを開いていた。
しかも、その横には心晴の元婚約者の姿が……二人は婚約していたのだ。
しかし、心晴はただの被害者ではなかった。
彼女は人知れず巨額の資産と強大なコネクションを築き上げていたのだ。
真実を知った心晴は、復讐の狼煙を上げる。
彼女が選んだ新たなパートナーは、なんと元婚約者の叔父だった。
「これからは私のことを『おばさん』と呼ぶのよ、優奈!」
死んだはずの妻が、自分と「瓜二つ」の双子を連れて帰ってきた

死んだはずの妻が、自分と「瓜二つ」の双子を連れて帰ってきた

195.5k 閲覧数 · 連載中 · 白石
5年前、身に覚えのない罪で投獄され、身重の体で捨てられた私。
異国の地で必死に生き抜き、女手一つで双子の息子を育て上げた。

平穏を求めて帰国した私だったが、運命は残酷だ。
かつて私を捨てた元夫・ベンジャミンに見つかってしまったのだ。

「その子供たち……俺にそっくりじゃないか」

彼の目の前にいるのは、彼を縮小したかのような「生き写し」の双子。
ベンジャミンは驚愕し、私たちを引き留めようとする。
しかし、息子たちは冷酷な父親を敵視し、断固として拒絶するのだった。

「僕たちを捨てた男なんて、父親じゃない!」

やがて明らかになる、あの日の「火事」の真相と、悪女オリビアの卑劣な罠。
すべての誤解が解けた時、彼が差し出す愛を、私は受け入れることができるのか?

憎しみと、消え残る愛の間で揺れる、会と許しの物語。
お払い箱の杖は、夜に咲く

お払い箱の杖は、夜に咲く

6.6k 閲覧数 · 連載中 · 森川澪
「目が見えるようになった途端、手すりの杖を捨てるのね」

事故で盲目かつ失聴した夫を5年間、溢れる愛で献身的に支え続けた主人公。しかし、五感が戻った夫が最初に抱きしめたのは、かつて彼が愛した初恋の女だった。

家族からも夫からも裏切られた彼女は、未练を一切捨てて離婚を決意。

離婚の理由に「夫の夜の体力不足」という最大の屈辱を書き残し、結婚指輪を捨ててあっさりと家を出る。

夫の好みに合わせてこれまで隠していた「息をのむほど明艶な美貌」を解放し、夜の街へと繰り出した彼女は、一瞬で全場の視線を独占する。

バーのVIP席からその圧倒的な美女を凝視し、なぜか目が離せなくなっている元夫は、まだ気づいていない。それが、自分が「地味で退屈な女」だと見下していた元妻の真の姿だということに……
二度目はない 動じず咲く

二度目はない 動じず咲く

187.7k 閲覧数 · 完結 · Gloria Fox
結婚式の一ヶ月前、私は一年かけて自らの手で縫い上げたウェディングドレスを燃やした。

婚約者は身ごもった愛人を腕に抱き寄せたままそこに立ち、私を鼻で笑っていた。「俺がいなきゃ、お前なんて何の価値もない」

私はきびすを返し、この街で最も裕福な男の扉を叩いた。「ロック氏、政略結婚にご興味はおありですか? 千億ドル相当の株式――それに加え、未来のビジネス帝国も無料でお付けいたしますわ」
離婚後、奥さんのマスクが外れた

離婚後、奥さんのマスクが外れた

332.2k 閲覧数 · 連載中 · 来世こそは猫
結婚して2年後、佐藤悟は突然離婚を申し立てた。
彼は言った。「彼女が戻ってきた。離婚しよう。君が欲しいものは何でもあげる。」
結婚して2年後、彼女はもはや彼が自分を愛していない現実を無視できなくなり、過去の関係が感情的な苦痛を引き起こすと、現在の関係に影響を与えることが明らかになった。

山本希は口論を避け、このカップルを祝福することを選び、自分の条件を提示した。
「あなたの最も高価な限定版スポーツカーが欲しい。」
「いいよ。」
「郊外の別荘も。」
「わかった。」
「結婚してからの2年間に得た数十億ドルを分け合うこと。」
「?」
溺愛令嬢の正体は、まさかの霊能界トップ!?

溺愛令嬢の正体は、まさかの霊能界トップ!?

327.9k 閲覧数 · 連載中 · 朝霧祈
原口家に取り違えられた本物のお嬢様・原田麻友は、ようやく本家の原田家に戻された。
──が、彼女は社交界に背を向け、「配信者」として自由気ままに活動を始める。
江城市の上流社会はこぞって彼女の失敗を待ち構えていた。
だが、待てど暮らせど笑い話は聞こえてこない。
代わりに、次々と大物たちが彼女の配信に押しかけてくるのだった。
「マスター、俺の命を救ってくれ!」──某財閥の若社長
「マスター、厄介な女運を断ち切って!」──人気俳優
「マスター、研究所の風水を見てほしい!」──天才科学者
そして、ひときわ怪しい声が囁く。
「……まゆ、俺の嫁だろ? ギュってさせろ。」
視聴者たち:「なんであの人だけ扱いが違うの!?」
原田麻友:「……私も知りたいわ。」
転生して絶縁したら、元家族は破滅に

転生して絶縁したら、元家族は破滅に

35.4k 閲覧数 · 連載中 · ワニノコ
名門古川家の生まれの娘・古川朱那は、前世、父・古川邦夫と三人の兄(礼和、礼希、礼人)が養妹・周防天華を無条件に贔屓し、天華の陰険な陥れに遭い、理不尽に死んだ。
22 歳、天華に陥れられた日に生まれ変わった朱那は、過去の卑屈さを捨て、天華の悪事を暴き、偏心な家族に毅然と立ち向かう。芸能界で演技の才能を開花させ、自らの人生を切り開くため、全力で逆襲する。