第124章 君に会いたい

矢吹薫は手がかりを辿り、この別荘の資料を洗い直した。

半年前、この別荘は誰かに買われている。――唯月は、ここで休んでいる可能性が高い。

病院に着くと、矢吹薫は椎名伴凪と坂東勇の姿を見つけた。

坂東勇はすでに白衣に着替え、椎名伴凪に最後の心理カウンセリングを施している最中だった。

椎名伴凪はまだどこか不安定さを残しているものの、ひとまず「普通の人間」としての輪郭を取り戻していた。

矢吹薫の姿を認めた瞬間、彼女の身体がびくりと縮む。怯えきった目で、縋るように見上げた。

「薫……ち、違う、矢吹社長……私が悪かった。前のことは全部、私のせい……もうこんなに長く罰を受けたんです、お願い……...

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