第16章 しっかり反省

林田唯月は泣き疲れ、いつの間にか眠っていた。だが、ドンドンと荒いノックが鼓膜を叩き、びくりと目が覚める。

扉の外に立っていたのは助手だった。声音はどこか困り果てている。

「奥様……こちら、裁判所からの召喚状です……。どうして矢吹社長に真正面からぶつかるんですか。ひとこと謝れば、矢吹社長だってきっと訴えは取り下げて――」

唯月は召喚状を握りしめた指が震え、薄い紙がくしゃりと皺になる。

「ありえない」

震える声で言い返す。

「やってもいないことを、どうして認めなきゃいけないの。罪に問うなら証拠が必要でしょう。黒を白にするなんて、できるわけがない」

助手は何か言いかけて、口をつぐんだ...

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