第34章 すべてが終わった

椎名伴凪は許しを乞おうと口を開く。けれど、まともな言葉にならない。

必死に暴れ、目は見開かれ、今にも飛び出しそうだった。顔には青筋が浮き、息が次の瞬間に止まりそうなほどだ。

「私……お前の命を取る! 椎名伴凪、死ね!」

林田唯月の瞳には、道連れにするしかないという狂気が渦巻いていた。

もう牢に入るかどうかなんて、どうでもいい。

今の彼女にある目的はただ一つ――椎名伴凪を殺すこと。

その、ぎりぎりの瞬間。

矢吹薫と木下先生が駆け込んできた。

「林田唯月! 伴凪! 何やってる! 離せ!」

「看護師さん! 誰か! 警備員は!」

矢吹薫には何が起きたのか分からない。

それでも腕...

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