第47章 事件の真相

皆の視線が突き刺さる中、矢吹薫は椎名伴凪の腕を乱暴に掴み、そのまま部屋へ引きずり込んだ。

扉が閉まるなり、伴凪の顔にぱっと喜色が走る。わざとらしく胸元を少し引き下げ、細い腕を大胆に薫の首へ回した。唇の端を甘く吊り上げ、肩紐をそっと落とす。雪みたいに白い肌が覗いた。

「薫、乱暴にしないでね。赤ちゃんに障ったら――」

だが薫は眉間に皺を寄せ、伴凪を乱暴に突き放した。

「話せ。林田唯月の酒の件だ。どこから湧いた薬だってんだよ。椎名伴凪、お前、何してる」

声は大きくない。なのに一言一言が怒気を孕み、空気を切り裂く。

普段、薫は伴凪が林田唯月に向ける悪意を見て見ぬふりしてきた。

だからと...

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