第50章 連絡が途絶えた

林田唯月は必死に彼の手を振りほどいた。まるで汚いものに触れたみたいに顔をしかめる。

「私があの子に手を出すとでも思ってるの? たとえ復讐したいと思ってても、あなたの目の前でやるほど馬鹿じゃない……」

「手を出したのは伴凪じゃない。長島偉だ。もうこの街から消してある」

矢吹薫の眉がきゅっと吊り上がる。

「今回の件は、彼女とは関係ない」

林田唯月は冷えた笑みを浮かべた。

「そうね。椎名伴凪は純粋で善良で、か弱く無垢な白い花……ってわけだもんね」

「調べはついてる。お前にも説明した」

「それで、いつまで騒ぐつもりだ」

「じゃあ、私は感謝でもすればいいの?」

林田唯月の声がさらに...

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