第67章 わざと逆らう

林田唯月は通話をスピーカーに切り替えると、受付の二人へ向けて少し突き出した。

男たちは、それが何なのかすぐには理解できなかったらしい。そろって眉をひそめる。

「電話なんか突きつけて、こっちを黙らせるつもりですか? お客様、まさか私たちがそんな手に引っかかるとでも?」

「お前たち、黙れ! うちのオークションで、いつから『私的な招待状』なんてものが通るようになったのか、きっちり説明してもらおうか!」

次長の怒鳴り声が、スピーカー越しにも腹の底まで響いた。

その一喝に、二人はその場で凍りつく。

所詮は、金を受け取って人の頼みを聞いただけだ。

目の前の二人はどう見ても後ろ盾がなさそうだ...

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