第87章 彼女のブライズメイドになる

林田唯月は通話を切ると、顔からすっと温度が消えた。

目尻に作っておいた涙を指で拭い、さっきまでの声色も震えも、きれいに切り離す。

――このパーティー、きっと面白くなる。

唯月は寝返りを打ってベッドに横たわり、そっと下腹に手を当てたまま、うつらうつらと眠りに落ちた。

どれくらい経ったのか。

ドアが押し開けられる気配がして、耳にかすかな軋みが届く。

「唯月?」

坂東勇が早足で入ってきて、手にしていた薬を枕元へ置いた。

唯月は上体を起こし、並べられたメラトニンと、精神安定系の薬を眺める。唇の端が、ゆっくりと持ち上がった。

――これがあれば、もう一段階「加工」できる。

もっと効き...

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