第99章 お願いだから

矢吹薫は眉をひそめ、指先で容赦なくかき回しながら、邪な笑みを浮かべた。

「身体のほうは正直だろ。唯月……俺が欲しいんじゃないのか?」

『パァン!』

林田唯月の平手が容赦なく頬を打ち抜き、矢吹薫の手が止まる。

殴られた勢いで顔が横を向いた。だが次の瞬間、彼の眼差しに危険な色が差す。

舌で口内から頬を押し、林田唯月の意思など無視して、矢吹薫はベルトを外した。

「林田唯月……子どもでも孕ませりゃ、もう勝手に逃げ回らなくなるだろ……」

唯月の手が震え止まらない。

以前、矢吹薫に逆らったとき、小さな暗い部屋に閉じ込められた光景が脳裏に蘇る。

身体が言うことをきかない。残ったのは、絶望...

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