第140章 彼の妹

「うわ、いい匂い! 彩歌、晃年、あんたたちがいてくれるなんて……私、どんだけ幸せ者なの!」

進藤雀はテーブルいっぱいのごちそうを前に、ごくりと唾を飲み込み、二人へ勢いよく親指を立てた。

「このレベル、完全にプロだよ! シェフじゃん!」

玉井彩歌は吹き出す。

「雀、大げさだって」

自分では、せいぜい家庭料理が少し得意な程度。雀が言うような「大厨」なんて、到底届かない。

「大げさじゃないし!」

雀は胸を張って言い切る。

「私の中じゃ彩歌が一番!」

立花晃年も隣でうなずいた。

「俺もそう思う」

胸の奥がじんわり温かくなって、彩歌は困ったように笑う。

「……ほら、冷める前に食...

ログインして続きを読む