第146章 神秘な宅配便

「誤配ですか? 私、通販なんて頼んだ覚えないんですけど」

玉井彩歌は眉をひそめ、宅配箱に視線を落とした。

配達員は腕時計をちらりと見て、苛立ったようにペンを差し出す。

「宛名見てくださいよ。ここ、あなたの名前で合ってますよね?」

玉井彩歌は受取人欄を、住所も名前も電話番号も、何度も何度も確かめた。ようやく小さくうなずく。

「……はい、合ってます」

「じゃあいいでしょ。早くサインお願いします。こっち、次もあるんで!」

配達員に、荷物の来歴を丁寧に説明する義理はない。そもそも彼が知っているはずもない。

玉井彩歌も、それは分かっていた。

急かされるままサインをすると、配達員は踵を...

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