第186章 返事のない片思い

病室のドアが再び開き、牧野新が足早に入ってきた。

進藤雀は相手の顔を認めた瞬間、露骨に顔を曇らせる。

「……あんた、何しに来たの?」

「俺は、別に――」

「帰れ帰れ! ここはあんたの来る場所じゃない! 彩歌のこと心配してるフリする暇があるなら、自分の妹をちゃんと見張ってなさいよ!」

進藤雀は牧野新に弁解する隙すら与えない。勢いよく立ち上がると、胸を押すようにして追い返そうとする。

「まだ足りないの? 彩歌が牧野晴にいじめられるの、もっと見たいわけ!?」

「雀、落ち着け」

立花晃年が間に入って、進藤雀の腕を取ろうとした。

「うるさい!」

進藤雀はその手をぱしん、と叩き落とす...

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