第187章 俺の奥さんはお前の世話が必要ない

また牧野新……?

玉井彩歌は眉をひそめた。「すみません。これ、持ち帰ってください。私、要りません」

「そ、それは……」

看護師は困ったように彩歌を見た。「牧野さんから、必ず受け取ってもらうようにって言われてまして……。今ここで引き上げたら、また上に運んで、結局また下ろすことになりそうで」

幸い、彼女たちは特別病室担当だ。患者数も少なく、そこまで手が回らないわけではない。

――とはいえ、誰だってこんな荷物を何度も上げ下げする暇はない。

彩歌が黙り込むのを見て、看護師は畳みかけた。

「よかったら、牧野さんにお電話で直接お断りしていただけませんか? 私たち、これから薬の準備があって…...

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