第20章 お婆さんの忠告

裏庭へ続く細い小道は、玉井彩歌の記憶にあるよりも、ずっと長く感じられた。

両脇の生け込みはきっちりと刈り揃えられている。なのに、その整いすぎた景色には、どこか人を寄せつけない冷たさがあった。

途中、何人かの使用人とすれ違った。

「えっ、あれって……」

若い女中が声を上げかけた瞬間、隣の者が慌てて袖を引く。

数人が目配せを交わす。言葉はいらない、そんな顔だった。次の瞬間には一斉に視線を伏せ、彩歌など見えていないふりをして、そそくさと通り過ぎていく。

背中に突き刺さる侮蔑の視線が、針みたいにちくちくと痛んだ。

彩歌はまぶたを伏せ、無意識に、決して高価ではない贈答用の紙袋をぎゅっと握...

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