第201章 朝治さん、あなたは変わった

浅見朝治は喉を潰したような声で、苦しげに目を伏せた。

弁護士に作らせた財産折半の離婚協議書に、彼は迷いなく署名した。

ペン先を走らせるその瞬間、浅見朝治の脳裏を埋め尽くしていたのは、玉井彩歌だった。

きらきらした瞳で自分を見上げる彩歌。台所に立ち、黙々と料理を作る彩歌。玉井彩歌、玉井彩歌、玉井彩歌――。

浅見朝治は、自分がきっと狂っているのだと思った。

そうでなければ、どうして胸の中が彩歌だけでいっぱいになる?

離婚協議書は、すでに牧野新が持ち去っている。

彩歌がそれを目にしたとき、どんな顔をするのだろう。

浅見朝治はスマホを取り出し、玉井彩歌にメッセージを送ろうとした。だが...

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