第233章 すべてあんたのせいだ

玉井晴の目尻にぶら下がっていた涙が、ぴたりと固まった。信じられないものを見るように浅見朝治を見つめる。

「朝治さん、私……あなたのためを思って言ったんです。なのに、どうしてそんなこと言うんですか? どうして私の気持ちを踏みにじるんですか……」

言えば言うほど胸が痛むのか、玉井晴は視線を落とし、目の縁を赤く染めた。いかにも「守ってあげたくなる」顔。

――以前なら、浅見朝治はきっと胸を締めつけられていた。

だが、もう違う。

浅見朝治は冷えた目で彼女を一瞥し、鼻で笑った。

「お前のせいだろ。お前がいなけりゃ、彩歌は俺と離婚なんかしなかった」

「わ、私――」

玉井晴は、まさかその件ま...

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