第60章 変化がこんなにも大きいなんて

午後五時きっかり。立花晃年は車を走らせ、玉井彩歌の住むマンションの下へ着いた。電話を入れようとスマホを取り出しかけた、その瞬間――ちょうど彩歌がエントランスから出てくるところだった。

視界に入った途端、晃年は目を奪われ、動きが止まる。

――こんな玉井彩歌、見たことがない。

艶のある黒髪は繊細な簪で片側にまとめられ、こめかみには顔の輪郭をやわらげる後れ毛が数筋。整った目鼻立ちは丁寧なメイクでいっそう上品に映え、穏やかで、それでいて芯のある華やかさをまとっていた。

竹青色のドレスは、彼女のふくよかな曲線を隠すどころか、美しく引き立てている。歩くたび、裾がさらりと揺れて、白い脛がちらりとの...

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