第112章 まさかあなた

「だからこそ、真っ先にお母さんのところへ向かったんだ」と松野律は言った。

今泉拓真は再びホテルの監視カメラにハッキングし、すぐに小島麻央の姿を見つけ出した。

「母さんは嘘をついていなかった。小島麻央は確かにホテルを出ている」

「麻央はホテルを出た後、家にも漢方医院にも帰っていない。じゃあ、どこへ行ったんだ?」

「すでに人に、小島麻央の携帯電話の信号が最後に途絶えた場所を調べさせている」

「わかった。麻央に何事もなければいいが」

……

その頃、郊外の寂れた木造家屋の中。

小島麻央はぼんやりと目を覚ますと、自分の手足が縛られ、口にはガムテープが貼られていることに気づいた。

頭が...

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