第116章 全部が装っている

小島麻央:「…………」

「馬鹿なこと言わないで」

「じゃあ、なんでそんなに興奮してるの?」

小島麻央は微笑んだ。「だって、もし私が用心してなかったら、あの晩、今泉栄治と関係を持ったのは、きっと私だったはずだから」

千田愛由美は本当に悪だ。彼女を義父のベッドに送り込むなんて。一度関係を持ってしまえば、彼女と今泉拓真がもう続けられるはずがない。

「何だって?」今泉拓真は小島麻央を放し、真剣な顔で問い詰めた。「今言ったことは本当か?」

小島麻央は多くを語らず、スマートフォンを取りに行き、あの晩録画した映像を彼に見せた。

映像は鮮明に撮影されており、事の経緯も一目瞭然だった。

映像を...

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