第120章 裏切りに遭う

小島麻央は午前中、漢方医院で診察を受け、午後は往診の時間だった。

午後はまず福原家へ向かった。

福原夫人は術後の回復は順調だったが、精神的な面ではそうもいかなかった。

彼女は目に砂が入ることも許せないような潔癖な性格で、愛する人の裏切りを受け入れられず、きっぱりと離婚を申し出た。福原さんはすでに家を出て暮らしている。

長年、名家の奥様として過ごしてきた彼女も伊達ではなく、離婚するからには福原さんから一皮剥いでやると、財産の半分を要求した。

分与された財産はすべて娘に残し、福原さんの手元に残った財産も、将来的にその半分が娘に渡る。そうすれば、娘が福原家の財産の大部分を手にすることがで...

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