第207章 私は彼にまとわりつく

小島麻央はしばらく彼に抱きしめられキスをされ、ようやく解放された。

次の瞬間、彼女の体はふわりと宙に浮き、今泉拓真に横抱きにされ、休憩室へと運ばれていく。

「な、何するの」

「言っただろ、噂を既成事実にするって」

「……」

休憩室のドアはすぐに閉められ、二度と開くことはなかった……。

……

二時間後、小島麻央は疲れ果てて柔らかいベッドに突っ伏していた。隣で意気揚々としている今泉拓真を見て、呆れるほかなかった。

今泉拓真は服を着ながら言った。「これから会議がある。少し休んでろ。仕事が終わったら一緒に帰るぞ」

「田村哲生弁護士たちと食事に行くんじゃなかったの?」

「俺は行かな...

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