第210章 敵が戻る

小島麻央は避けようとした。口の中にまだ薬の苦味が残っているからだ。

しかし、今泉拓真は彼女に避ける隙を与えず、そのまま深く侵入し、嵐を巻き起こした。

漢方薬の苦みが、二人の絡み合う唇と舌の間に広がっていく。

一度の口づけが落ちる。

今泉拓真は深く沈んだ眼差しで彼女を見つめた。「少しは甘くなったか?」

小島麻央は思わず笑みをこぼした。「うん、すごく甘い!」

今泉拓真の眼差しがさらに深まる。「もっと甘いものがある」

「何?」

今泉拓真は彼女をそのまま横抱きにすると、寝室の方へと歩いていった。

「さっき破いたものが、無駄になってしまう……」

小島麻央は「……」となった。

……...

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