第212章 誤解していた

小島麻央は足を止め、少し躊躇ってから口を開いた。「それはそれ、これはこれよ。それに裕司、私はあなたに私のために何かしてほしいなんて、一度も思ったことはないわ」

「ましてや、この件では千田愛由美を陥れると同時に、私と拓真の仲を裂こうとしている」

「裕司、もう道を踏み外さないで。このままじゃ、天国にいる平野さんが見ていたら、きっとあなたに失望する……」

……

小島麻央はエレベーターで階下へ降りた。

車に戻ると、今泉拓真が後部座席に座っているのが見えた。

「いつからここに?」

「今来たところだ」

「千田愛由美のこと、知ったのね?」

「ボディーガードがすぐに報告してきた」

小島麻...

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