第260章 小島麻央、君は僕を忘れられない

 小島麻央は眉をひそめた。「今泉社長、何を?」

「ここを通りかかったら、ちょうど君を見かけてね」今泉拓真はシートベルトを締めながら言った。「これほど縁があるんだ。悪いけど、麻央さん、家まで送ってくれ」

 小島麻央は「……」

「今泉拓真、あなた、頭おかしいんじゃないの?」

「ああ」今泉拓真は振り返り、彼女を意味ありげな笑みで見つめた。「だから、俺の機嫌を損ねて発作でも起こしたら、お前の愛する日野遥斗を殺してしまうかもしれないが、怖くないのか?」

「……」

 小島麻央は冷たい顔でエンジンをかけ、今泉拓真をウンエツワンまで送り届けた。「着きました」

「中に入って薬を塗り替えてくれ」

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